コミュニケーションプラザのピアノ

コミュニケーションプラザ(以下コミプラと略称)北棟二階の「音楽実習室」と「舞台芸術実習室」には、合わせて7台のピアノがあり、いずれも教養学部ピアノ委員会が管理している。このうち、教養学部が購入したものは2台のみで、残りの5台は、学生団体、教員、皇族の方から寄贈されたものである。以下に、各楽器の来歴を記す。

音楽実習室

広間 グランドピアノ(ヤマハ C-5) 2006年4月設置
広間 グランドピアノ ヤマハ学生が自由に使えるピアノとして教養学部が購入。
倉庫 スタインウェイ・フルコンサート・グランドピアノ (D型) 2006年10月設置
スタインウェイ木畑洋一教養学部長が導入を決められ、浅島誠前教養学部長(当時)と親交のあった(株)松尾楽器商会の松尾治樹社長にお世話いただいた。お披露目として、2006年12月に、小山実稚恵さんによる演奏会が開催された。以来、内外の演奏家によるコンサートや教養学部選抜学生コンサートに活用されている。ふだんは、24時間空調の倉庫に保管。
小部屋1 グランドピアノ(ヤマハ G-3) 2006年4月設置
小部屋1 グランドピアノ ヤマハ柏葉会合唱団が寄贈。小川桂一郎名誉教授(2015-17教養学部長)が1972年に柏葉会団員として購入に関わり、2006年に同団顧問教員として本学部への寄贈を取りまとめた。教養学部が弦とハンマーを新品に交換。
小部屋2 グランドピアノ(ヤマハ G-3) 2012年1月設置
小部屋2 グランドピアノ ヤマハ小川桂一郎教授(当時)が自宅で使われていたものを寄贈。ボディはヤマハだが、ハンマーはドイツのレンナー社製。運搬、整音、調律の費用は、長谷川寿一教養学部長(当時)、ピアノ委員会、駒場友の会が負担。
小部屋3 アップライト(Winter) 2008年3月 設置
小部屋3 アップライト Winter米国Winter社が1920年代に製作したアップライトピアノ。今上天皇の従兄弟である久邇邦昭氏宅で長く使われ、来客としてヴィルヘルム・ケンプも演奏したとのこと。2008年3月に久邇氏より寄贈された。本学部への寄贈は、本楽器を預かられていた松尾治樹氏(松尾楽器商会社長)が発案され、同氏のご厚意により大幅な修復が施されたうえで納入された。2011 年 3 月には、ハンマーがスタインウェイ製に交換された。

舞台芸術実習室

小部屋1 アップライト(Kaiser) 2006年4月設置
柏葉会合唱団が寄贈。同団が購入したのは1989年頃。
倉庫 グランドピアノ(ヤマハ G1) 2006年4月設置
合唱団あらぐさが寄贈。同団が購入したのは1983年頃。

音楽実習室のピアノの来歴は、「柏葉史9号」p.570-571 (2014) PDF に詳しい。柏葉会合唱団より許可を得て転載。

2019年7月7日 小川桂一郎(元ピアノ委員会委員長)