※各コンサート名をクリックすると、演奏会ポスター(PDF形式)がご覧頂けます。
2025年5月27日 | 第28回東京大学教養学部室内楽演奏会 《ダクソフォンのからくり|Daniel Fishkin》 2025年5月27日(火) 19:00(18:30開場) 東京大学教養学部18号館ホール 入場無料(先着100名)|要申し込み:https://forms.gle/rNbeA1fFTrpE9NLi9 司会・通訳:中井悠|サウンド・エンジニア:西原尚 東京大学ピアノ委員会では、アメリカの楽器制作者/音楽家であるダニエル・フィッシュキンさんをお呼びし、彼が設計する「ダクソフォン」という楽器をめぐるコンサートとシンポジウムを開催します。日本でも根強い人気を誇るダクソフォンは、1987年にドイツのハンス・ライヒェルが発明した、弓で共鳴させる薄い木片からなる体鳴楽器です。その音はチェロとアナグマの間のような不思議な響きを持ち、人間や動物の声を不気味なほどリアルに模倣できることで知られています。2006年にライヒェルと出会い、ダクソフォンの設計について直接学んだ唯一の製作者であるフィッシュキンさんは、それから多くの独自設計によるダクソフォンを開発し、世界各国に販売しています。本イベントでは、フィッシュキンさんを中心にしながら、日本のダクソフォン奏者である筒井響子さんと吉本裕美子さんなども交えて、この類まれな楽器を用いたさまざまな音楽表現を披露します。また演奏の合間に演奏者たちが参加するシンポジウムを挟むことにより、この楽器の歴史的背景と魅力を紹介します。 また本イベントはフィッシュキンさんの来日に合わせて東京藝術大学で開催されるダクソフォンレクチャーとも連携していますので、そちらも合わせてお申し込みください。 Daniel Fishkin|ダニエル・フィッシュキン ダニエル・フィッシュキンの耳は鳴り続けている。彼はモジュラー・シンセのソリストとしてアメリカン・シンフォニー・オーケストラと共演し、廃虚と化した教会の聖域でサウンドインスタレーションを展開し、無数の地下室でパンク・ショーを行ってきた。人生をかけて聴覚障害の感性術を追求しているダニエルはドイツ耳鳴り財団から「耳鳴り大使」の称号を授与されている。彼が作った楽器は世界中を旅し、カナダ、アメリカ、ノルウェー、ドイツ、フランス、日本、デンマーク、カザフスタン、オーストラリアの音楽家たちによって演奏されている。2015年にフィッシュキンが結成した「ダクソフォン・コンソート」は、この楽器による新しい作曲と演奏の実現に特化したアメリカでも唯一のアンサンブルである。2016年にはライフワークである「耳鳴り組曲の作曲」を大規模に展開するため、ピュー芸術文化センターからプロジェクト助成金を授与された。ウェズリアン大学で作曲の修士号を取得したフィッシュキンは、パード大学とクーパー・ユニオンで楽器デザインと電子音楽を教えている。 [主催]東京大学ピアノ委員会 [共催]先進融合(アヴァンギャルドアート)部会 [協賛]東大駒場友の会 [後援]東京大学芸術創造連携研究機構 |
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